本当に少しずつではありますが、この国の実情がわかり始めてきたところです。
皆さんご存じの通りここ南アフリカは二十年前までアパルトヘイトと言われる人種隔離政策が行われてきたところです。
黒人居住区と呼ばれる所に無理やり移住させられ閉じ込められたり、働きにもろくにいけない、選挙権もない、殆どの人権が無視されてきた時代です。
今でもその傷跡はとても大きな貧富の差としてだったり、国全体では30%程の失業率も黒人に限って言えば73%にも上ることだったりと色濃く反映されています。(ちなみにインターン先の黒人の方はこの数字を一桁台までしっかり認識していました。70じゃない73なんだと言っていました)
傷跡がまだまだ癒えないこの国ではありますが、こうした状況を少しでも変えていくべく政策(B-BBEEと言われるものです)が今とられています。
簡単に言えば黒人が、企業のトップにたったり、経営層になったり、特別な技能を持つ職人になれるようにしたりすると点数が貰え有利になるという仕組みです。
政府の何らかの仕事を受注する際に価格の他にこの点数が考慮されるのです。その割合は80対20となかなか無視できない数字となっており、実際にこの点数が良いために、入札価格は高い(価格の面でbehindがあっても満点の20点を取れれば相手に勝てるというイメージ)にもかかわらず落札されるケースが多々あるそうです。そして、鉱山関係の仕事はこの政策を守らないと採掘が認められなくなっているそうです。
また黒人の経営陣からなる経営者団体からは、この割合をもっと上げるよう(60対40へ)意見を出されているようです。
この政策の一番難しいところは、果たしてこれを進めていくことが本当にこの国にとってプラスになるのか?ということです。もちろんまだまだとても大きな貧富の差があるし、なんとかこの状況を変えなくてはという想い(政府の発言の中でではradicalなchangeが必要だといった記載がされていました)は充分理解できますが、
一方で多少高くても質がそんなに良くなくっても黒人資本の企業だって言うだけで落札されたらこの国の発展の妨げにもなりうるのではないのかなと思うわけです。(それとももっともっと推進ないと過去のアパルトヘイトで受けたdisadvantageは回復しないと考えているのでしょうか。)
とまぁ、素人の私ですらそう思うわけなので政府(いわゆるDTIとよばれる貿易経産省)はその事は良く認識しているとは思いますが、これからはもっと取り扱いが難しくなってくるのではと思います。
一方、ようやくインターン先の同僚の方々とも少しずつ打ち解けて話が出来るようになってきたので、この国の人たちの考えやそのバックグラウンドに触れれるようになってきたのかなと思っています。もちろんなかなかデリケートな話題もたくさんあるので焦らずいこうとは考えています。
仕事以外にも生活のことだったり、昔のことだったり、危ないって言われているタウンシップのことだったりいろいろ知りたいんだと伝えるととても好意的にそれだったらここに連れていってあげるよとか家においでよとか言ってくれているので今のところはうまくいっているのかなと思っています。文章ばかりでつまらないですが今回は以上です。
2015年9月10日木曜日
少しずつ少しずつ
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